
老舗印刷会社によるシール製作 ~商品の魅力を伝えるために~ 2018.11.22
コミュニケーションを通じて完成するシール
東京の北区に事業所を置く「株式会社ワールド・プリンター」は、創業半世紀近い歴史をもつシール印刷会社です。
この印刷会社で、農業女子メンバー・蛯原眞由美さん(神奈川県・まーたん農園)の新商品「べジチップス」に貼るラベルが製作されました!
野菜を薄切りにし、油を使わず乾燥させた「ベジチップス」は、まーたん農園初の加工食品です!
色とりどりの野菜をミックスしたものと、キクイモを使用したチップスの2種類の販売を開始しました。
ラベルは商品の魅力を消費者へ伝える際、大切な役割を果たしています。
畑の土をイメージしたクラフトパッケージに、緑と白を基調とした2種類のラベルが使われています。
野菜をミックスしたチップスには、フォントや色使いにこだわった緑色の丸いラベルを。
イヌリンを豊富に含む菊芋のチップスには、白色の四角いラベルが貼られています。
どちらも蛯原さんによるデザインで、商品にぴったりの素敵なラベルが誕生しました!
「私たちが大切にしているのは、お客さまとコミュニケーションをとりながらシール製作をすることです。ただデザインデータをもとに印刷してシールをお渡しするのではなく、色や素材、用途等のご要望について丁寧にヒアリングを重ねています。
インターネットを通じて簡単にシール製作ができる時代ですが、早やさや安さにこだわるのではなく、お客さまと相談しながら一緒に作り上げていくことで、より良いシールの完成を目指しています。」(ワールド・プリンター/遠藤美邦子さん)
気軽に野菜の栄養摂取を
横浜市にお住いの蛯原さんは、湘南にある農園で少量多品種の野菜や果実を栽培しています。
湘南の潮風と太陽をたっぷり浴びて育った野菜は、地元直売所やマルシェでの販売、鎌倉のカフェに出荷する他、宅配便でのお届けサービスも行っています!
農薬不使用で栽培された野菜は虫に食われて穴があくこともあり、その形状のため、出荷出来ないものも少なくないそうです。
「虫が食べる野菜と、虫も食べない野菜。どちらを食べますか。」
「味や栄養は変わらないのに、形が悪いからという理由で捨ててしまうのはもったいない。これらの野菜も無駄なく利用できないだろうか。」
そんな想いから生まれたのが、今回の「ベジチップス」。
野菜チップスの味付けは岩塩のみで、菊芋は自然そのままの味です。どちらも普段の料理にちょいたしすることもできます。
気軽に野菜の栄養摂取もでき、子どもやご年配の方のそしゃくの運動に役立てばとのこと。
栄養士の資格をもつ蛯原さんならではのアイデアです!
今後は、果実にもチャレンジされる予定です。
「ラベルのデザインは娘の絵を生かした自作です。印刷の前にデータをいただき、細かい色合いの調整をしました。その後、ワールド・プリンターさんがサンプルを送ってくださったので、ラベルの質感や価格も含め、十分納得した上で発注することができました。製作段階で女性目線の意見として、遠藤さんには親身に相談にのってもらい、満足のいくラベルが完成しました!」(蛯原さん)
蛯原さんはこの他、農業女子PJ参画企業と共同で、農業女子の声を反映した新商品の開発に関わる等、多方面で活躍しています。
蛯原さんのアイデアを生かした新たな取り組みに注目です!